わが国の保健・医療・福祉は経済・社会情勢と同様に、大きな転換期を迎えていると言われて久しい。理学療法士は、長年、主に脳血管疾患あるいは運動器疾患・障害を有する人々の医学的リハビリテーションに関わってきたが、超高齢社会などの背景も有り、健康増進、生活習慣病、フレイル・要介護などの予防、あるいは重篤な合併症や再発の予防・遅延や健康寿命の延伸まで、活動の場を急速に拡げている。このような状況に見合った理学療法を提供するためには、活動・参加と同等以上に対象者の健康状態や心身機能を考慮した治療としての理学療法を行って欲しいとの思いから、テーマを「観る・知る・考える」、サブテーマを「安全で効果的な理学療法」とした。
 適切な理学療法評価を実施し、対象者の病態・障害を理解し、適正な臨床判断に基づいた理学療法を行うためには、植物性機能とも言われる呼吸・循環・代謝機能も含めた検討が必要であることを確認したい。「次世代を担う理学療法士が、治療法としての理学療法という観点を持ち、臨床で輝くために本学会がどう寄与できるか」を共通認識として、運営スタッフ全員で準備を進めたい。
 本学会が開催される同年には、ブロック会員数は3万人の大台を超えている可能性が高い。そこで、神奈川学会同様、より多くの新人・中堅の理学療法士の学術発表の場を確保することをブロック学会の役割の一つとして位置づけ、口述とポスターを合わせて300演題程度の発表の場を確保したい。また、呼吸・循環・代謝系に偏らず、脳血管疾患、運動器疾患あるいは地域に関する教育講演・講師を8題ほど厳選し、発表者のみならず、全ての参加者が大会テーマに沿ったホットな情報に触れ、今後の臨床内容をさらに高めるきっかけとしたい。

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